KOBE MUSIC ATLAS

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毎週土曜
19:30 ~

この番組では音楽を味わえる神戸のお店を紹介していきます。
「音楽を楽しみながら…」というスタイルを皆さんの生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。
あなたの好みにあったとっておきのお店が見つかるかも…。

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2015/11/14 『BAR CHARLIE BROWN』

第2回目は元町・海岸通のバー「CHARLIE BROWN」をロック漫筆家・安田謙一さんにご案内いただきました。

デンマーク人の船乗りだったキディさんが1969年にオープンしてから46年の歴史を持つバー「CHARLIE BROWN」。現在の店主、玉置さんとCHARLIE BROWNの出会い、そしてお店を引き継ぐまでを教えていただきました。

「もともと20歳すぎて(お酒を)飲み始めたころに、ある先輩に教えられまして…。ずっとロックンロールが好きでその先輩もそういう音楽が好きでそういうお店をされてて。で、「行った方がいいよ」と教えられて来るようになりました。」

当時はとても「硬派」なお店だったというCHARLIE BROWN。玉置さんも通い始めは「まったく相手にされなかった、軽くあしらわれてた(笑)」そうですが、店の雰囲気が好きで通うようになったそうです。

その後、キディさんがお亡くなりになったあと、「やっぱ、キディさんありきのお店だったんで…」という理由から一時足が遠のいたそうですが、そんな玉置さんがお店を引き継いだきっかけは…

「ちょうど自分で独立を考えてて、物件探している時にこの店がキディさん亡き後いろんな人が立ってたんですけど、(お店を)見る人がいなくなって、もう、なんか店がなくなるらしいっていうタイミングとちょうど、僕が店をやろうとしているタイミングがあって…」
「自分で物件を探している時に、何十件と(物件を)紹介してもらっている時に、「ピン」とくるヤツがなくて。で、ある日ここがまだ店やってると聞いたんで、たまたま、最後、(店を)閉める前に見納めでっていう感じで入ったですけど、その時の感じが。こう、「昔の」とか「キディさんが」とかいうのと関係なく、箱のサイズとか自分が求めている感じがここだなと思って、そこから拝み倒してやる事になりました。」

「好きな音楽は?」と質問したところ即答で「ロックンロール」と答えてくださった玉置さんにロックンロールを聴くときにおすすめのお酒を伺ったところ、玉置さん自身がCHARLIE BROWNにお客で来てる時にキディさんから勧めてもらったバーボン「Ancient Age」を勧めてくださいました。
ご自身も3ピースR&Rバンド「チャーリーキャッツ」として活動している玉置さんがバンドにもお店にも共通したスタンスは『神戸の外から来てもらえる「ここにしかないもの」』。
玉置さん曰く、「『また神戸に来たらあそこに行こう』とかもっと言えば『その店行きたいから神戸に行きたい』という風になればいいなっていう気持ちをもって(お店を)やってます。」との事。
柔らかな語り口の中に力強いスタンスを感じられる言葉でした。
玉置さんに神戸の好きな所を聞いたところ、少し悩みながら、「好きなのは…まぁ、なんでしょう…。ちょうどいい、この適当にちょうどいい感じというか…。元町来るとホッとするのはありますね」と話してくださいました。

最後に、案内人の安田謙一さんは、「お店はシンプルな作りで、昔の船員バーの名残を残している感じで、ほんとに遺産だと思うんですね。それと同時にロックンロールのシンプルな感じを目で見て視覚化している感じがとても素晴らしいお店だと思います。」と話してくださいました。

みなさんも「適当にちょうどいい感じ」を味わいに是非、神戸にお越しください。

今回ご紹介したバー「CHARLIE BROWN」は南京町の真ん中にある公園から南にひたすらまっすぐ進むと左手に「CHARLIE BROWN」とかいてあるブルーの看板がみえるので、その路地ではなく「隙間」を勇気をもってお入りください。

BAR CHARLIE BROWN

〒650-0024 神戸市中央区海岸通1-2-15

月~土 18:00~25:00
定休日:日曜日