KOBE MUSIC ATLAS

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毎週土曜
19:30 ~

この番組では音楽を味わえる神戸のお店を紹介していきます。
「音楽を楽しみながら…」というスタイルを皆さんの生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。
あなたの好みにあったとっておきのお店が見つかるかも…。

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2015/11/21 『James Blues Land』

第3回目にご案内するお店は神戸市中央区波止場町の「James Blues Land」。案内人は平成25年には第50回なにわ芸術祭で新人賞も受賞された今後の活躍が期待されている落語家の笑福亭鉄瓶さん。

今年で15年を迎えるJames Blues Land。
店主の鈴木さんは以前ガレージで家具屋を営んでおり、アメリカの中古家具や雑貨を扱っていたそうで、その名残のある内装と、時折聴こえてくる汽笛の音が何とも神戸らしいお店です。

鉄瓶さんの「もともと音楽は好きだったんですか?」の問いに、優しい笑顔を浮かべながら「好きやったんですワ。」と答えてくださった鈴木さんに音楽に目覚め始めたきっかけを伺ったところ…

「やっぱり、ラジオで中学ぐらいの時に、その~、レイ・チャールズさんとかを聞かしていただいて。ほんで、高校の時に日本で初めてライブハウスができたりした時代でして、遠足行ったときに日本のはじめの頃のライブハウス見に行ったりして、昼のリハ(の漏れてくる音)を表から聞いとったんですわ…」と懐かしそうに答え下さいました。

お店で行うライブにジャンルは問わないというJames Blues Land。ご出演される方は基本的に紹介が多いそうですが、店主の鈴木さんからリクエストをして出演いただいたのは、なんと落語家の笑福亭福笑さんだけとの事。

「なんで落語だったんですか?」の問いに「むちゃくちゃ好きやったんですワ、落語が。小学生の時から。」と答えてくださった鈴木さん。当時の事を思い出し、これまた素敵な笑顔で「めちゃ、嬉しかったですワ」と話してくださいました。

「ある種、自分の願望もかなえるためのお店でもありますね」と話した鉄瓶さんに対して、「なんか、そんな張り切って音楽音楽ってやらしていただいた訳ではないんですけど、…ここはライブハウスでもない、パブなんです。せやからよけい、そういう自由なことがやり易かったのかもしれないですね。」と答えてくださった鈴木さん。

「ここで若手の人がライブやってるのを見てどんな気持ちなりますか?」との問いには、「嬉しいっすね。やっぱり、緊張してはんのを見るのもうれしいですし、その後、なんかイキイキしてきたり、上手いコトいったときはお客さんと一体感があるような曲があったりして、そういうの見とったら、ゴッツイうれしいですね。」と即答してくださいました。

そもそも、James Blues Landを始めたきっかけを教えてもらおうと問いかけると、「家具屋やのに、酒飲ましてくれっていう人が多かったんですワ。」
と切り出してくれた鈴木さん。

当時、米軍の払い下げ品の大きなコーヒーポットがあって、お客さんにサービスでコーヒーを出していたそうですが、夜になると音楽もかけていた事もあって、「ちょっとビール無いの?」と聞いてくるお客さんがいたそうです。

鉄瓶さんの「家具屋さんなのにビール飲ましてくれって、不思議じゃなかったんですか?」の問いに、「でもね、僕もスタッフもちょっと飲んだりしてましてん。」といたずらっぽく答えてくださった鈴木さん曰く、「全然、なんも考えんと流れるままにこうなった。」という事ですが、店の隅々まで店主・鈴木さんの人柄がそのまま詰まったようなお店「James Blues Land」。

案内人の笑福亭鉄瓶さんはJames Blues Landは一言で言えば店主の鈴木さんに尽きると言いました。
鈴木さんの人柄によっていろんな人がつながり、つながった人が音楽やお笑い・お酒を楽しめる場所がJames Blues Landであると。

鉄瓶さんは番組の途中でこんな風にも話していました。
「普通に人が集まる場所で人と人のコミュニケーションができる場所で人は成長できるんだと思う。」
店主・鈴木さんの人柄にひかれていろんな人が集まり、様々な楽しみ方で時間を過ごし、それぞれが少しずつ成長できる素晴らしいお店「James Blues Land」。

是非、みなさんのATLAS(=地図帳)に加えてみてください。

James Blues Land

〒650-0042 神戸市中央区波止場町無番地 篠崎倉庫3F

19時~24時
定休日:月曜日