KOBE MUSIC ATLAS

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毎週土曜
19:30 ~

この番組では音楽を味わえる神戸のお店を紹介していきます。
「音楽を楽しみながら…」というスタイルを皆さんの生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。
あなたの好みにあったとっておきのお店が見つかるかも…。

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2016/3/26 『BAR OWL』

第21回目にご案内するお店は元町にあるBAR OWL。
もともとジャズバーとして20年以上の歴史を持っていたBAR OWLですが、昨年10月にリニューアルし、雰囲気をガラッと変えて元町のニューフェースとして人気を集めているお店を訪ねたのは神戸在住のロック漫筆家・安田謙一さん。
カウンターに立つようになってまだ5か月というBAR OWLの3代目オーナー・井上恵梨子さんとの会話はお店の歴史をたどるように進んでいきました。

■もともとはジャズを中心にしたバーだった。
お店の場所も名前も先代から引き継いでいるそうですが、お店の名前の由来を尋ねたところ「前にちょっと聞いたんですけど、もともとジャズを中心にしたバーで、お店のロゴと名前はフランスのジャズ・レーベル「OWL」が由来だったらしいんです。でも(今は)全然ジャズ流さないんですけどね…(笑)」との事。
3代目のオーナー・井上さんによれば、もともとは男性の方がお店に立たれていて、オーセンティックでいかにも「バー」という感じの店だったそうですが、井上さんが立たれるようになって柔らかい感じに変化してきているそうです。
場所もハコも昔から続くお店ですが、人や時間の流れによってさまざまな変化を見せているお店に行くことで街の歴史を肌で感じることができるのではないでしょうか。

■バーとスナックの間のようなお店
ママと呼ぶにはまだ若い…そんな印象の三代目のオーナー・井上さん。
案内人の安田さんもどう呼んでいいか迷っていたようで、普段、お店でどう呼ばれているのか聞いてみたところ、「ママって言われるときもあるんですけど、大体は名前で呼んでもらっていますね。みなさん何て呼んでいいか戸惑ってらっしゃる気がしますね。」とお話をしてくださいました。
お店で流れる音楽は歌謡曲アレンジをしている曲や歌謡曲そのものが多く、お客様の多くは40代後半の方がお一人様でお見えになる事が多いらしく、案内人の安田さんが初めてお店に入った時もカウンターにお客さんがいっぱいで、まるで昔のムード歌謡のジャケットのような雰囲気があったそうです。
そのような雰囲気もあって思わず「ママ」って呼んでしまいそうなムードがあるのでしょうか。
オーナーの井上さんはそういった雰囲気・ムードをまとうBAR OWLを「バーとスナックの間」と表現してくださいました。

■頼れる先輩
バーカウンターに立って5か月の井上さんにとっては元町の先輩たちのお店が凄く頼りになるそうで、本人曰く、「ほんとにお世話になりっぱなし」だそうです。お店を始めるにあたって最初にBar Moon-Liteの宍戸さんに「自分が一番長くお店にいるから、自分が飽きないお店を作りなさい」というアドバイスを頂いたそうです。井上さんその言葉に忠実に、お店にいるのが好きだと話してくださいました。

最後に案内人の安田さんに感想を聞くと、クラシカルでドシッとしたお店とママのキャラクターのバランスが凄く良くて、40代以上のオヤジがいる中で一人、金魚のように泳ぎ回っているママをみるのが楽しい感じで、そして店内でかかる音楽がまるでお客さんとの会話を引き出す共通項のような機能があるともお話ししてくださいました。

BAR OWL

神戸市中央区元町2丁目6-16 森岡ビルBF1
TEL:078-332-3444
営業時間:15:00~23:00
定休日:木曜日