449話(2004年11月05日 ON AIR)
「ラジオジャック」
作/登米裕一(キリンバズウカ)
ゲスト出演/森澤匡晴(スクエア)
 
秋ですね。もう急に秋になっちゃいましたよね、ホント。そんで、秋になったら、途端に、何か、悩みたくなるじゃないですか。恋って何だろう、愛って何だろう、恋愛って何だろうってね。物悲しく悩んでる自分が愛しいみたいな。私、平野舞もそんな秋の魔力に、ころっとやられちゃってるわけですけど。はぁ~~。って、なんだか自然と溜息が出ちゃう、こんな日は、私的には暖かいクリームシチューに刻んだパセリをたっぷり添えて、一気にお腹ん中にかきこんじゃうと、心も体もぽっかりして。ちょっとだけ嫌なこと忘れられるんですけどね。
リスナーの皆さんはどうですか。ラジオの向こうで、あぁ、そうそう、私も実は悩んでんねん。ってなってるんじゃないですかね。だって、秋やねんもんってなってませんか。ちょっと聞いてよ、この悩みってなってませんか。
はい。じゃあ、聞いちゃう。じゃあ、今日は聞いちゃうよ。そんな悩みを、私、平野舞にぶちまけてみてくださいよって事で。題して『平野舞のお悩み相談室♪』。はい。もう、そのまんまですね。もう、いいんです。要は、今日は、本気で、悩みを聞いちゃおうかなって思ってます。電話してくださいねぇ。それでは、なんか、もう、リスナーの方と電話が通じてるらしいので、早速、行っちゃいますね。もしも~し。
もしもし。
こんばんは。
こんばんは。
電話ありがとう。どういった悩みかな。
あの、その、僕、10歳、年上の彼女と同棲してるんですけど。家賃とか、食費とかは全部、その彼女が払ってて。僕は家事全般を担当しているんです。
あら~、いいやん。いいやん。キャリアウーマンな彼女を持つ、年下のツバメ少年ね。
その彼女と、さっきケンカしちゃって。
女  あら~。それまた何で。
今日、彼女の誕生日で。だから、一緒に祝おうって言ってたんです。でも彼女、仕事に穴はあけられないって仕事行っちゃって。
仕事優先しちゃう彼女なんだ。
仕事と僕とどっちが大事なんだよって、僕、思わず泣いちゃって。
・・ケンカしちゃったんだよね。
はい。
そんなに仕事を優先する女はダメかなぁ。
・・・ダメじゃないです。ダメじゃないと思います。すごく尊敬してるし。なんていうか、ホント、働いてる姿、すごく、かっこいいと思いますし。はい。はい。
そかぁ。亮君は彼女のこと、ホントに好きなんだね。
・・・はい。何か、僕、何で、さっき彼女を気持ち良く仕事に送り出してあげられなかったんだろうって、すごく反省してしまって。どうやって、謝ったらいいんだろうって、悩んでるんですけど。
ん~。彼女、そんなに怒ってないんじゃないかなぁ。。
そうですかね。
亮君の、その想い、すごく彼女に伝わったと思うし。
はい。
それでも、どうしても、何かしてあげたいんなら、彼女が、仕事を終えて、疲れて家に帰ったときに、彼女の大好きな料理を作って待っててあげたら、どうかなぁ。絶対、それで、お互いのわだかまりなんて吹っ飛ぶと思う。
ぁ、はい。じゃあ、そうします。
亮君は何を作ってくれるのかな。
シチューで。
クリームシチューね。
刻んだパセリをたっぷりかけて待ってます。
正解。うん。じゃあ、また後でね。
仕事頑張って。
うん。
あんまり無理しないでくださいね。
ありがと。
はやく帰ってきてくださいね。
もう、ちゃちゃっと終わらせてすぐ帰るからね。
待ってますから。
うん。
好きですよ。
もう、馬鹿。
大好きですよ。
もう。ホント、もう、馬鹿。
だって、もう、ホント、ホントホンキですよ。
もう、分かってるから・・・


二人の手がつけられない世界にラジオは占拠されて行く。
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