502話(2005年11月11日 ON AIR)

「冬の夜道」

作・大正まろん
・・・馬、とかどうよ。
どうってなに?
このまんま、ガソリン代がどんどん高こなっていったら、そのうちみんな車乗らんと馬に乗るようになるかもな。
車の代わりに馬乗るん?
そうそ。
ありえへん。
でも、車に乗りだしたんなんか、人類の歴史上で言うたらごく最近やねんで。
人類なんか知らん、ウチは生まれた時から車あったんやもん。
馬乗って、御堂筋とか爆走したらおもろいやろなー。
はいはい。
やっぱ馬でもナンバープレートとか付けなアカンのかな。スピード違反したら、馬のパトカーで追いかけられて「そこの茶色の馬、止まりなさい」とか言われんのかな、な。
まだなん?ガソリンスタンド。
さあ・・・。
さあ、て何よ、アンタが「あったかも」て言うてんで。
来た道にあったんは確実や。せやけど何処にあったかとかは・・・。
あっそう。
なぁ腹減ったなぁ。
もう!
なんや、牛か?馬に対抗したんか。
ちゃうわ、ウチかて腹減ってるっちゅうねん。
女の子は、おなかすいた、て言いなさい。
ホンマやったら、今頃は旅館について、温泉入って、美味しいごはんたらふく食べてるハズやったのに。
ほんまツイテへんなぁ。
ツイてる、ツイてないいう話ちゃう!アンタのせいやんか、アンタがちゃんとガソリン入れてへんからこんな事になったんやんか。
せやけどガソリンいつもより高かかってんやんか、サイフん中ちょっと寂しい感じやったしやな、あ、お金おろしたらあんねんで、あんねんけど、持ち合わせがあんまりなかったから、せやからレギュラー満タン!って言いたいトコ、半分でて言うてしもたんやん。
・・・もう、限界。一歩も歩かれへん。(しゃがみこむ女)
そんなたいした距離歩いてへんやろ。
無理ったら無理。アンタ一人でガソリン買うてきて、ウチここで待ってる。
おい・・・。
靴ずれして足イタイっちゅうねん。お洒落して来てんから、履きなれへん靴、履いてきてんから・・・。そやのに、アホみたいや・・・。
パカラッパカラッ、パカラッ、ヒヒーン!!(馬の真似)・・・お嬢さん乗りなはれ。
女の前にしゃがみこむ男。
・・・なんよ。
おんぶしたろ。
え・・・。
ええから、ほら。
・・・ありがとう。
男、女を背負って歩きだす。
こんなんも、たまにはエエかな。
たまーにやったらね。
おう。
終わってまた始まる