52話(1997年3月28日 ON AIR)

「ぼくたち結婚します」

作・水こし 町子
結婚式の案内状を誰にだすか
困らなかった?
ぼくはもう
来てほしい人ばかりで
どうしようって
後で呼んでくれなかったと
おこりそうな友達の顔が浮かんだり
そうね
たまにしか会わない親戚の
伯父さんや伯母さんよりも
私も友達が一番の財産よ
これから一人づつ紹介していくわ
居るだけでとっても楽しくなる友達
なんでも知っている物知りの友達
すぐに感激する友達   
ロマンチックな友達
ほんのちょっとしたことで
友達になって
ずっとお互いが影響しあって
いくなんて不思議ね
そんなこと言ったら
ぼくたち二人だって
ぼくがこの須磨に住まなかったら
ぼくが須磨の駅を使わなかったら
ぼくが早起きをして
もっと早い電車で通勤していたら
君を見ることはなかったから
それに
君を見ても
そうそう
須磨の海へ
散歩に行けなかったら
君に声をかけることはなかったよ
そうね
なんだか知らないものに
感謝したくなる気持ち
ありがとうって
私すこし
感傷的になってる
だって
しょうがないわよね
結婚式をまじかにひかえた
女の子だから
それはぼくだって同じさ
これからは一人じゃあない
しっかりしなければとかおもうとね
あまり思わないで
結婚する前に気持ちが疲れてしまう
なるようになるぐらいでいこう
おおすじでね
命に別状ないことは
大丈夫でいきましょう
もしかしたら君のほうが
はるかにたのもしい
恋愛中は
電話の声だけでもうれしかった
デートの日が待ちどうしかった
一緒に食べるお弁当を
サンドイッチにするか
おにぎりにするか悩んだりしたけれど
それから
この人は私のことをどんなふうに
おもっているのかしらとかね
それはぼくだって同じだよ
いつ好きだって言おうか
どんなに悩んだか
うそー
でも楽しかった
ありがとう
この楽しい思い出があるから
これから
なにかあっても
きっと乗り越えられる
結婚式なんて晴れがましいことは
いつからできたんだろうね
日常生活からは考えられない
でも面倒なくらい結婚式が大変だと
いいかもね
何回も 
結婚式をしたいとおもわなくて
そうか
そういうことも
ふくんでいるんだ
案内状だけでも大変だとおもっていたら
結婚式の日
晴れるといいね
今からでもおそくない
こころがけを良くするよ
てるてるぼうずも作って
なにがなんでも
ぼくたちの結婚式は
いいお天気にしよう


ぼくたち!
けっこん!
します!