749話(2010年8月7日 ON AIR)
「ワンダーアイランドは不思議な島」

作・ごまのはえ

 

ここは南洋の小島。無人島である。
汚れた服を着た若者(男)が海に向かって釣をしている。

  
 

男、この島に流れ着いて今日で20目、すでに食べ物はそこをつき、疲労は限界に達している。なんとかして食べ物を…、

  
 

男は釣り糸を引き上げる。何もかかっていない。
そこに女が駆けつける。

  

おーい、

どうした?何か見つかったか?

すごいのよ。とにかく来て。

  
 

男、島の奥深く。ジャングルのように草木が生い茂る。沼を渡り洞窟を潜り抜けたその先に、自動パン焼き機があった!

  

ね。

いや、電気ないし。

  
 

再び男は釣をしている。

  
 

男、この島に流れ着いて今日で2ヶ月。すでに空腹は限界に達している。なんとかして食べ物を…、

  
 

男は釣り糸を引き上げる。何もかかってない。そこに女が駆けつける。

  

おーい、

どうした、何か見つかったか?

すごいのよ。とにかく来て。

  
 

男、島の奥深く。ジャングルのように草木が生い茂る。毒蛇を追い払い、吸血コウモリに追われてたどり着いたそこには、3Dテレビ専用メガネがあった!

  

な、

いや、なじゃなくてさ。

  
 

再び男は海に向かって釣。

  
 

男、この島に流れ着いてどれくらいたったろう。もう限界。限界の限界。はやく食べものを…、

  
 

男は釣り糸を引くが何もかかってない。そこに女がやってくる。

  

おーい、

フィギァか?

え?

ビックリマンチョコのシールだけか?電化製品か?鼻の毛穴掃除するパックか?

落ちついて。

状況わかってるだろうな、俺たち無人島なんだからな。

わかってるわよ。でもすごいの、今度はホント。役に立つから。

  
 

男、島の奥深く。ジャングルのような草木を潜り抜け、切り立った崖を登り、灼熱の火山口を迂回したところに、それはあった。

  
 

そこにはおみくじの自販機がおいてある。

  

ね。

おみくじ?

そうおみくじ。ひいてみてよ。

(ひいてみる)…大吉だ。

ばんざーい!ばんざーい!

少しだけ、嬉しかった。

  
おしまい
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