KOBE MUSIC ATLAS

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毎週土曜
19:30 ~

この番組では音楽を味わえる神戸のお店を紹介していきます。
「音楽を楽しみながら…」というスタイルを皆さんの生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。
あなたの好みにあったとっておきのお店が見つかるかも…。

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2015/12/5 『Café & Live シルクロード』

第5回目にご案内するお店は神戸・元町にある「Café & Live シルクロード」
案内人はブルーグラスバンド「神戸ドリームボーイズ」のメンバー・シャン石川さん。かつて元町にあったライブハウス「ロストシティ」の看板バンド「ロストシティ・キャッツ」のメンバーとしてアメリカツアーも行ったシャン石川さん。

1976年の帰国後は音楽活動を完全に休止し、サラリーマンとして長らく音楽から離れた生活を過ごしていた石川さんと、シルクロードのマスター「シルマス」こと富山英和さんとの会話は2年前に石川さんが音楽活動を再開するきっかけから始まりました。

「2年前…この(店の)前を女房と一緒にぶらっと通るとスゴイ懐かしい音が聞こえて…」
「あれまったくの偶然やったんですか?」
「うん。偶然偶然。で、僕もブルーグラスやめて35.6年なりますからね…無理やり楽器を押し付けられて「弾け!」って言われて弾いたら感覚が戻ってきて(笑)…」
と当時の事を懐かしむように話し始めた石川さん。
シルクロードは「ブルーグラス専門のお店ではない」という富山さんにお店を始めるきっかけを伺うと、「店始めるきっかけは、若い時から喫茶店をしたくて、当初10年~15年くらいは喫茶店でも十分にいけてたんですけど、そのうちビールを出すようになって、で、当時は(震災まで)向かいにロッコーマンの本社があったから、楽器持って入ってくる人がいて…」と自然発生的にアルコールを出すようになり、ミュージシャンが集まり、楽器を弾き…という感じで今のようなお店になっていったそうです。

そんなシルクロードでライブをやるようになったのは10年位前からだそうで、現在は月末の最終土曜日に開催している「神戸ブルーグラスジャム」というライブイベントの他にジョッシュ大塚さんによるブルーグラス教室や、藍田真一さんによるフラットマンドリンの教室も行われています。
ちなみに藍田真一さんの師匠で、惜しくも亡くなられたマンドリン奏者の宮崎勝之さんはシャン石川さんの大学の後輩。
シルクロードはその名のとおり、いろいろな人が行きかい、そして繋がる事ができるお店のようです。

現在はこれらの他に、初心者の方もみんなの前で演奏する事で練習代わりになるようにと思って始めたフェスタ・デ・アミーゴというライブイベントを定期的に開催していているシルクロード。

ブルーグラスの他にいろんな音楽が楽しめるシルクロードですが、「シルマス」こと富山さんが、やっぱり好きなのはブルーグラス。そのブルーグラスの魅力を富山さんに伺ってみると…
「なんか心地エエんでしょうね、自分が聴いとって。速い曲もあるし、ゆったりした曲もあるしね。おかしな話、誰もおれへん時はヘッドフォンつけて一人でじぃーっと聞いてますよ。」
と楽しそうに答える富山さんに石川さんは笑いながら「ばかになりますよ。」と突っ込むと「よう言われますけどね。(笑)」と否定をしない富山さん。

石川さんの言葉を借りると「朝から晩までブルーグラスを聴いていたいのがブルーグラッサーの性」だそうです。

2人の会話を聴いていると、実際にお店でブルーグラスのライブを見てみたい気持ちにさせられてしまう程、楽しそうにブルーグラスについてお話をしてくださいました。

最後に石川さんはシルクロードを「ブルーグラス、フォーク、ジャズ、プロ・アマ問わず『As You Like It ~お気に召すまま~』のライブスペースを提供してくれるお店。」と表現してくださいました。

元町のシルクロードはその名のとおり、お客様とプレーヤーとはもとより、プロ・セミプロとアマチュアプレーヤーの架け橋になってくれるお店。石川さん自身にとっても2年前にたまたまお店の前を通りかかった時に聞こえてきたブルーグラスが過去の自分と今の自分との懸け橋になってくれた貴重なライブスペースで、「シルマス」こと富山さんのいい意味でノホホンとした人柄もあって週末のライブは笑いにあふれているそうです。

Café & Live シルクロード

神戸市中央区北長狭通5丁目1-13

営業時間:平日11:00~22:00 (変更になる場合もあります。)
定休日:日曜日(原則)
電話番号:078-371-6747