KOBE MUSIC ATLAS

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毎週土曜
19:30 ~

この番組では音楽を味わえる神戸のお店を紹介していきます。
「音楽を楽しみながら…」というスタイルを皆さんの生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。
あなたの好みにあったとっておきのお店が見つかるかも…。

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2016/2/6 『jam jam』

第14回目にご案内するお店は元町のジャズ喫茶「jam jam」
案内人は神戸在住のロック漫筆家 安田謙一さん。

jam jamのマスター池ノ上さんによると、もともと栄町で営業していたお店が阪神・淡路大震災で被災。
2000年に今の場所で再オープンしたそうです。

jam jamに入ってびっくりするのは、とにかく「大きい」という事。
お店の広さもさることながら中で流れている音も大きい。
番組史上、最大の音量で流れるジャズをバックにまずはお店を始めたきっかけから伺ってみたところ、池ノ上さんご自身が学生時代に京都にあった「シアンクレール」というジャズ喫茶で聴いたコルトレーンに衝撃を受けたことがきっかけとか。
池ノ上さんの言葉を借りると、その瞬間に「ガツン」とやられたそうです。
案内人の安田さんのお話しでは、今となっては、大きい音でジャズを聞けるお店は少なくなったそうですが、jam jamではステレオの前に行くとリスニングスペースで昔ながらのジャズ喫茶が味わえて、離れると会話ができるスペースがあるのはお店の広さならではだそうです。

■音の凄さを感じてもらいたい。
大きな音でジャズを楽しめるjam jamの「音のこだわり」についてマスターの池ノ上さんに伺ってみたところ、音量を上げる事を前提にビックバンドであれ、トリオであれ、ソロであれ、いろんな音を平均的に出せるようなセットの組み方にしていて、臨場感やソノリティを保ちつつ音を遠くに飛ばして音の凄さを感じてもらう事を一番の目的にしているそうです。
同時に池ノ上さんは「ビックバンドならビックバンドの中に入っていうような感じに、コンサートホールならその会場にいるような感じを間近に感じて欲しい。例えばヘッドフォンを使って耳だけ聴くとすごくいい音に聞こえる場合もあるんですけど、実際にスピーカーで感じる音は体全体で聴くので、その時の体全体で感じる気持ちよさを感じて欲しい。」ともおっしゃっていました。案内人の安田さんによれば「jam jamで聴く音は、本当に人が演奏しているように感じる。」とおっしゃっていました。

■ジャズ喫茶でDJイベント?
jam jamでは毎月第2金曜日の夜に「マスターズナイト」というDJイベントが開催されています。
ジャズ喫茶でDJイベント?と思われる方もいらっしゃると思いますが、そのDJイベントにかける思いを伺ったところ、池ノ上さんは次のように答えてくださいました。
「所謂、王道といわれるようなメインストリームのジャズがあるけれど、目先をチョット変えるととんでもなくカッコいいジャズだったり、ジャズなのかソウルなのかファンクなのかクラシックなのか、あるいは打ち込みなのか、ミックスされたジャンルの音楽も多いので、そういった音楽を「僕が考えるジャズ」ということで聴いていただきたいという気持ちでDJイベントとして企画している。」
ご本人は笑いながら「いいのか悪いのか自分でも判断できないけどね。」とおっしゃっていましたが、案内人の安田さんと同じく「絶対イイと思います!」と感じてくださったリスナーさんも多いのではないでしょうか?

■音が大きいとは…
ジャズの街神戸にあるjam jamの一番のウリをマスターの池ノ上さんに尋ねたところ「音が大きい事」という答えが返ってきました。
マスターの池ノ上さんによれば、「大きい音をしっかり座って聴いてもらうと今まで聴こえなかったジャズの良さを感じたり、今までCDで聴いていたジャズを全然違う感覚でとらえる事ができて、演奏者の息遣いやベースラインのミスタッチとか聴くたびに新たな発見があり、それをレコードで大きな音で聴いたときに、その時の演奏に引きずり込まれる。今までに何十回も聞いたレコードでも鳥肌が立つくらい感激する事もあるんです。」
とおっしゃっていました。

みなさんも是非、新しい発見や体全体で感じる感激を求めてjam jamに行かれてみてはいかがでしょうか?

ジャズ喫茶 jam jam

神戸市中央区元町通1丁目7-2 ニューもとビルB1F
TEL:078-331-0876
営業時間:12:00~23:00
定休日:第1、第3月曜日