KOBE MUSIC ATLAS

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毎週土曜
19:30 ~

この番組では音楽を味わえる神戸のお店を紹介していきます。
「音楽を楽しみながら…」というスタイルを皆さんの生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。
あなたの好みにあったとっておきのお店が見つかるかも…。

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2016/2/20 『ジャズ喫茶 木馬』

第16回目にご案内するお店は神戸トア・ロードにあるジャズ喫茶「木馬」。
1977年オープンの老舗を案内してくれるのは神戸在住のイラストレーターで絵本作家でもあるWAKKUNこと涌嶋克己さん。
木馬のマスターの奥様でソプラノ歌手でもある深川和美さんにお話を伺いました。

■木馬はいい出会いをいっぱいくれた。
今回の案内人WAKKUNは友部正人さんをはじめミュージシャンとの親交が深く、ジャズサックス奏者の坂田明さんと出会ったのも「木馬」だったそうです。

来年オープン40周年を迎える木馬ですが、もともとは生田ロードにお店があったそうですが1995年の阪神淡路大震災で被災し、トアウエストに移転。2005年に今の場所で営業を始めたそうです。
木馬にはWAKKUNのようなアート系の作家さん、ミュージシャン、ジャーナリスト、映画関係者など業種を超えた人が集まり、その中からいろんな事が自然発生してきたそうです。
その中の一つのエピソードで、震災直後の95年2月20日前後にジャズ喫茶のマスター3人が集まって元町の6丁目あたりでコーヒーとホットワインを道行く人に飲んでもらいながら音楽を聴いてみたり、紙芝居をしたり、ライブペインティングをしたことがあったそうですが、この時もだれが言い出したのか、どうやって連絡を取り合ったかも思い出せないけど、友達から友達へという感じで自然発生的に集まってきたそうです。
「木馬」が単なるお店としてではなく、人と人とをつなげるお店である事を表すエピソードでした。

■神戸の魅力
案内人のWAKKUNと深川和美さんに神戸の魅力についてお話を聞いたところ、こんな答えが返ってきました。
WAKKUNは「神戸は人口に比べて喫茶店の数が多く、そのジャンルも大衆喫茶から少し高級なお店まで幅が広く多様性があるけれども、その多様性を街として包み込めるところ。」、
深川さんは「ちゃんと約束をとらなくても人と会える(歩いてたら人に会える)ような出会い方ができるコンパクトさ」が神戸の魅力で、だからこそ色んなジャンルの人が集まりやすい点も神戸の魅力であるとも話してくださいました。

最後に案内人のWAKKUNに木馬の好きなところについて伺いました。
「僕は普段、平面で表現をしているけれど、音楽という表現は基本的には目に見えないけど、自分の感情や感動を空気に乗せて伝える事ができるところが音楽の大好きな所で、そういった表現をしていく人が大好き。そんな大好きな人と出会える場所が木馬で、たくさんのいい出会いをくれた場所です。」

きっと木馬には音楽を通じた人それぞれの出会いが待っているのかもしれません。
よろしければ是非、足を運んでみてはいかがでしょうか。

ジャズ喫茶 木馬

神戸市中央区北長狭通3-12-14 ザ・ベガ・トアロード101
TEL:078-391-2505
営業時間:12:00~22:00
定休日:水曜日