KOBE MUSIC ATLAS

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毎週土曜
19:30 ~

この番組では音楽を味わえる神戸のお店を紹介していきます。
「音楽を楽しみながら…」というスタイルを皆さんの生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。
あなたの好みにあったとっておきのお店が見つかるかも…。

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2016/3/12 『Rose Papillon』

第19回目にご案内するお店は三宮にあるRose Papillon。案内人は神戸在住のロック漫筆家・安田謙一さん。

とても艶っぽい名前のお店ですが、一歩お店に入るとオーナーの伊藤さんの女性らしい気配りが溢れていて何とも居心地がいいお店です。

■あったかいスープを両手で飲むような雰囲気のお店
オーナーの伊藤さんにお店の内装についてのこだわりを伺ったところ、2013年に現在の場所に移転する前は「赤くて、暗くて、狭くて淫靡な感じだった(笑)」とのことですが、現在の店舗は明るめの色の木を使用したり、大きな窓を効果的に使っていたり、本棚や観葉植物、温かみのある調度品があり、カウンターの奥にはカフェっぽい印象のテーブル席があり、オーナーの伊藤さんが話してくださった「あったかいスープを両手で飲むような雰囲気」というイメージがまさにぴったりくるような内装で、とても居心地のいいお店です。
気さくな感じの伊藤さんとの会話やチャームで出される日替わりのスープや手作りの焼き菓子もさらに居心地の良さを高めてくれている要素かもしれません。

■サービスのルーツはコスモポリタン??
伊藤さんに一番好きな神戸っぽい思い出を伺ったところ、話に出てきたのはコスモポリタンのおばあちゃんのお話しでした。
ロシア人のお母さんを持つ伊藤さん、当時、きれいな銀髪を夜会巻きにして黒のワンピースを着て出勤する姿がとても美しく、そこでコーヒーとか紅茶をオーダーするときれいなデザート皿にいっぱいのチョコレートなどがのっていて、「好きなん一つとり」といってお菓子が一つついてくるところまでがセットだったそうです。
その動きやおばあちゃんの存在がRose Papillonのチャームの感性に活かされていると伊藤さんは話してくださいました。
意識的か否かは別として、伊藤さんが自然と「神戸らしい」部分を継承してくださっているのが印象的でした。

■でも、やっぱりカウンター席…
最後に案内人の安田謙一さんにお店の印象を伺ったところ、店の奥のテーブル席がセンスのいい友達の家のような感じで居心地がよく、隠れ家っぽいイメージだと前置きをしながら、「でも、たぶん次に来てもカウンターの方にいくんだろうなと思う」と本音を語ってくれました。
自然とカウンターに座りたくなるのは伊藤さんの「近所であった時にしゃべってくれるような感じ」があるからでしょうか。
是非、お店の居心地の良さ、そして伊藤さんの人柄に触れにお店を訪ねてみてはいかがでしょうか。

Rose Papillon

神戸市中央区中山手通1-7-20 第3天成ビル 3F
TEL:078-333-1226
営業時間:15:00~3:00
定休日:水曜日