1240話(2020年1月4日 ON AIR)

「きみは、魔法を使える、おとこのこ」

作・たみお
出演・のたにかな子
藤井颯太郎
わたしの彼氏のはじめくんは、魔法使いです。
空も飛べちゃうくらい、ほんものの魔法使いです。
大学の友達にも、おとうさんにも、おかあさんにも、ちゃあんとちゃあんと
正直に言ったけど、みんな、うっそだー、と笑います。
ほんとなんだけどなァ。ほんとに、魔法使いなんだけどなァ
魔法の音。
や、あけまして、おめでとう。ふみちゃん。
はじめくん! びっくりしたー!って、なんで、コタツと一緒に?
だめだったかな、コタツ。
我が家狭いのに!
新年の挨拶はコタツに入りながら、ていうのが、普通かと。
そうなの?
ぼくんちはそうなんだ。
へえ・・・!  
コタツに入るふみこ。
ところで、お雑煮食べた?
ううん。我が家はそういうのやらないの。はー、コタツぬくい・・。
・・・食べてみる? お雑煮。
うん。食べる!
魔法のおと。
コタツの机の上に現れるお雑煮ふたつ。
わっ現れた! お雑煮!
召し上がれ。
わあ・・・お雑煮に、ブロッコリー入ってる。
あっ。そうなんだよ。ぼくんちそうなんだ。味噌に豆乳もいれるんだ。
これが以外といける。どうかな。
おいしいよ!
そうなんだよ。以外とおいしいんだよ。
ね、おせちも魔法で出せる?
出せる! ・・・でも。
だしてみて!
うん・・・笑わないでよ。
机におせちの重箱がどんとなる。
わあ・・・釘煮と、ゆでたまごと、からあげだけ・・・
ぼくんちのおせちは毎年こうなんだ。
はじめくんが好きなのばっかりだね。
ひとりっこだったからね。
コタツと、お雑煮と、おせち。
わたしのおうちが、はじめくんのおうちになったみたい!
にゃー。
猫の鳴き声がする!
コタツの中にいるよ。
ほんとだ・・・!
ジョーって言うんだ。子供のころ、飼ってたんだよ。
魔法ってすごいねぇ。
うん。一時間したら消えちゃうけど。
にゃー。
・・猫、かおうかな。
え?
コタツも、部屋せまくなるけど、なんかいいよね。
ふみちゃん。
消えない魔法、わたし使えるかも! 
じゃあ、ぼくはお雑煮つくる! ちゃんとつくる。
うん。はじめくん。今年もよろしくね。
うん。よろしく。ずっと、よろしく。