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1251話(2020年3月21日 ON AIR)
「40才からの結婚入門~とりあえずモテよう!~」
作・ | 嘉納みなこ |
出演・ | 藤井颯太郎 |
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ゲスト出演・ | 今井千香(ユリイカ百貨店・トランク企画) |
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- かずらフミの人気セミナー会場。
妙齢(アラフォー)の女達が、かずらフミを熱いまなざしで見つめている。
- かずら
- みなさま、本日は当セミナーにようこそいらっしゃいました。
20代のころは、自然とモテていたのに、今はさっぱり。 そんな方、多いんじゃないでしょうか? そこで今日は、どうしたら40才からもてるか、 そのテクニックを、みなさまにお伝えしたいと思います。 申し遅れました、わたくし、講師のかずらフミでございます。
- 会場からささやかな拍手。
- かずら
- サンキュー。では今日は、「同世代からモテる」をテーマに、
まず、ちょっとしたミニドラマをご覧いただきます。 その中にモテるヒントが隠されていますので、よくご覧くださいね。
- 素敵な音楽(ミニドラマBGM)。ミニドラマが始まる。
- 男の声
- 「ケイコの恋愛事件簿」。
- エスカレーターの音。
- ケイコ
- 私、安藤ケイコ、40歳。さえない毎日…。
- かずら
- このエスカレーターに乗っている女性が、主人公のケイコです。
私が演じているのは、ご愛敬。
- ケイコ
- (心の声)はっ。すてきな人。
- かずら
- さ、ケイコが、上から降りてくるエスカレーターに乗っている
サラリーマンをロックオンしました。
- タツヤ
- (心の声)なんだろう…彼女、僕を見ている…。
- かずら
- さあ!!二人がすれ違います見ててください!!
- ケイコ
- はっ!
- タツヤ
- はっ!
- かずら
- ここ!すれ違った後ケイコが振り向くと、彼も振り返っていた!!
これです!!これが成功例!! 相手も振り返ってくれば脈あり100%間違いない!!
- ケイコ
- (上のセリフにかぶって)待って!あの…。
目が…あいましたね。
- タツヤ
- ああ、すみません、ぶしつけに…
- ケイコ
- いえ…。あ、あんなところにドトールが。
- タツヤ
- よろしければ、お茶でも?
- かずら
- こうして、恋は始まります。
- 男の声
- 「第二章 初めてのデート」。
- かずら
- さ、ついにデート。
- 街の雑踏が聞こえている。
- かずら
- まず、待ち合わせの場所なんですが、
三宮や梅田などは決して選ばないようにしましょう。 なぜか。それらの場所には、若い女が多いからです。 デート前に若い女を見せるべきではない。ですので、待ち合わせは自然と、 大阪で言えば鶴橋、神戸で言えば岡場(オカバ)になります。 ここが40代デートの待ち合わせの聖地と覚えてください。
- タツヤ
- 今日のケイコさん、とっても若々しいですね…。
- かずら
- 岡場だからそう見える。
- ケイコ
- 行きましょ!
- 電車の音。
- かずら
- さて、ここからは、どのような会話をすればいいのかを見ていきましょう。
- ケイコ
- タツヤさんはどんな音楽を聴くの?私は、チャゲアス。
- タツヤ
- チャゲアス、いいよね。
- かずら
- まずは、同世代トークです。距離がぐっと縮まりますからね。
- ケイコ
- ねえ、一番最初にキスしたのは、いつ?
- タツヤ
- えっ?そうだなあ…
- かずら
- お次はファーストキス・トーク。
無粋な質問に思えますが、彼に若いころを思い出してもらうためです。 もうこの年になると、若いころを思い出さずには 恋愛できない男の多いこと!ほんと手間かかりますわ。
- ケイコ
- ねえ、タツヤさん。私たちが小学生の時、
ハレー彗星きたの、覚えてる?
- タツヤ
- なつかしいね!
- ケイコ
- でも…。
- タツヤ
- ケイコさん?
- ケイコ
- 次のハレー彗星がくるのって、2061年なんだって。
私たち…見れるかなあ?
- タツヤ
- ケイコさん…!!
- かずら
- そして最後は、「死」を匂わせるトークです。人間40、もう若くない、
だからこそ、今命のあるうちに恋すべきだと彼に知らしめる! このトークをぜひ身につけていただきたい!今日はここまで! 来週は、風邪をひいた彼の看病をして、 プロポーズを勝ち取る方法をお伝えします。 彼にうまく風邪をひかせるところからお伝えしますので、 ぜひ、ご参加くださいね!
- 会場から拍手!
- 終わり。
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