1276話(2020年9月12日 ON AIR)

「今日は宇宙の日」

作・たみお
出演・大熊隆太郎
のたにかな子
高校生の恋人ふたり。帰り道。
じつはね、わたし、宇宙人なの。
えっ
そうだよね。ゆきちゃん驚くと思った。でも、ふざけてるんじゃないの、本当。本当なの。
う、うん。
本当は、あの時に言おうって、言おうって思ったんだけど、
でも、言えなくて、言えなくて、言えなくて・・・「好き」って言っちゃった。
えっ、言っちゃった?
うん。あーっ。でもでも、ゆきちゃんのこと好きなのは本当。
もう大好き! ずっと前から、すごく好き。
でも、あの時もっと言いたかったのは、私が、第八惑星海王星出身の宇宙人だってこと。
え、うん、ええ?
ね、わたしたち、高校三年生じゃない?
う、うん。
来年は、違うユニバースにいくじゃない?
え? ユニ・・・ユニバーシティのことかな。
それは大学でしょ。私のは宇宙。海王星にね、できたんだって新しい学校。
うん、大学っていっていいかも。すごく面白い分野をやるんだって。
それでね、良純先生が出してくれたの、指定校推薦。
たぶん、それで決まる。わたしの進路。
えーっと、ちょっとまって。つまり、宇宙で、大学が決まったの。
うん。ここじゃない。地球じゃない。ゆきちゃんは・・・、地球、だよね。やっぱり。
地球っていうか・・・青木大学受験するつもりだけど・・・
すぐ近くじゃん!
近くがいいかなって! っていうか、清田もそこ行くって思ってたから!
ごめん・・・。やりたい分野が、そこにしかなくて。
いや、いいんだよ。やりたいことは、やるべきだよ。
ありがと! ゆきちゃんは、そういってくれると思ってた!
私の肌の色が、水色だってことも、ぜんぜん気にしなかったし。
肌の色は、関係ないよ!
うん!だよね!
えー・・・っと・・・それで・・・清田は、宇宙人なんだ。
そう。ふふ。ゆきちゃん、驚くと思った。川田は笑ってたんだけど。
え、か、川田は知ってるの?
結構前からね。
え、なんで、なんで川田に先言ったの?
言ったんじゃないよ、聞かれたから。おい、なあ、もしかして清田って宇宙人なのって。
ええっ 
お昼休みにコーラ飲みながら。
えっええ? なんだよそれ。
うん、そうだよーって答えた。
なんだよ、なんで川田教えてくれなかったんだよ。おれ、川田に相談してたんだよ、
清田に告白しようかって。そしたら、いけいけって、あいつ。
えっ、それいつの話?
清田が告白してくる前の日。
あははは。じゃあ私、タイミングよかったんだ!
よかったよ、最高だったよ、俺の気持ちバレてたのかと。え!もしかして、テレパシーとか・・
ないない、宇宙人だけど、そんなのできない。
そ、そっか。だよな、あのとき、泣いてたし。
忘れてよー。もう! だって両思いなんだよ。奇跡じゃん。
うん・・・え! ちょっとまって良純先生推薦って、良純先生も知ってんの?
もちろん!担任だよ。
え、じゃあ俺だけ? 俺だけ知らなかったの?
うん。ゆきちゃんだけ。気にしなかったの。私が、どこからきたかなんて。
えー・・・
ねえ。来年、わたしたち別々だね。遠距離恋愛できるかな。
できるよ!関係ないよ、距離なんて。
何億光年離れてるか知ってるの?
知らないよ! でも、ビューンだよ、ビューン。
あははは、そうだよね。ビューンだもんね。
ビューンだよ! 会いにいくよ!なんだよ、もう! 
あはは。
おわり