Interview
心の底からまた会いたい兄貴!BRAHMAN TOSHI-LOWさん
まっすぐピュアな男、川ちゃんとバンドの中の兄貴、BRAHMANのTOSHI-LOWさんが殴り合い血まみれになる?
ドキドキの予感から、笑って最後は心が揺さぶられたようなインタビューになりました。
まずは、TOSHI-LOWさんご自身の日常のことを。お子さんへのお弁当づくりの話題から奥さんである、りょうさんのお話もしてくださいました。
そもそも、SCの川ちゃんが、今の仕事を始めたきっかけは、奥さんである、りょうさんがドラマで演じていた、FMラジオのDJ役を初めてみて、憧れたことだった。
【バンドをはじめるきっかけ】
BRAHMANは、バンド24年目を迎え、先日は、武道館公演も。バンドをはじめたきっかけについて。
音楽を始めるきっかけは、TOSHI-LOWさんにとって、中学の先輩がカッコいいという憧れに近いものだった。周りにバンドがいないなか、街に出て、バンドをやっている人たちをみてカッコいいと感じた。バイクに憧れるように、バンドをするのは、男の選択肢のひとつだそうです。
男の不良漫画のような話から、さらに、こんな重要なエピソードも。高校生のとき、ライブ中に怖い大人が入ってきて、守ってくれたのが、当時の高校の先輩。そのときの体験で、自分たちの場所は自分で守る、自分たちで作るという、ことを学んだ。この考えは、今でもずっと意識を持っていることだそうです。
【Newアルバム「梵唄 -bonbai-」】
タイトルの梵は、BRAHMANそのもの。バンド名をのちにタイトルでつけること、自分でも、やることはないと思っていたことを今回したのが、このアルバム。
尖っていたバンドが感謝の気持ちを述べることを分かったり、昔は、大人になったらわかるという言葉が嫌いだったのに、大人にならないとわからないことがあるというのが分かる。このアルバムで、1枚目をここで作ったという感覚、バンドの原型を作ることに近かったかもしれないからだそうです。
【凄まじいこのエネルギーはどこから?】
音楽活動を続けるうえで、嫌われてもいい気持ちがあるから、コレがイイ、コレがヤダをはっきりさせる。でも、たった一人にはしっかり届けたいという気持ちがある。どうせ選ぶなら、茨の道を選んだ方がイイ。ピンチを越えたチャンスがある。それを自分たちが選べること。という、大事な男の教えも話していただきました。
【アルバムにも収録「満月の夕」について】
神戸の街にも、共通する、阪神淡路大震災を歌った「満月の夕」の深い話も。
元々、こちらの曲は、ソウル・フラワー・ユニオンの中川敬さんとヒートウェイヴの山口洋さんの2人で共作。途中までできたものをお互いで持ち帰って、そのあとに、阪神淡路大震災が起きる。その後、山口さんがサビができたタイミングで、中川さんがサビをつけて既にライブで歌っていた。実は、中川さんが、避難所に行って、現地の人々に直接触れて、そこで曲が完成してしまった。というエピソード。中川さんの直接、神戸の街からみたもの、山口さんの被災した神戸の街をテレビを通してみたもの、全く別の視点の2つの曲ができてしまった。この曲も結果として、被災者となった。と、TOSHI-LOWさん。
その後、東日本大地震のあと、TOSHI-LOWさんは、この曲を2つの曲にまとめ、元ある形にして、弾き語りで歌った。現地の方もいい歌と言ってくれた。この曲は、人にそっと寄り添って、見守ってくれていると思える曲、そんな、みんなの歌でもある曲だそうです。この曲を歌うようになって、阪神淡路大震災の当時は、復興支援は、偽善だと感じたが、種は植えられていて、東日本大地震のときに芽を出した。音楽を通じて、復興活動をしていった。音楽は無力だと言わせない為に、芽吹いたものを摘むにいくバトンを受け渡していくことをしていくが大切だと思っている。
最後には、音楽を通じて出会い、育っていったことが、やがては音楽を越えてゆく、そんなお話しをしていただきました。心の底からまた会いたいと思える兄貴、BRAHMANのTOSHI-LOWさんでした!